Another Sky aheadフィルムと女性の関係性

文・まるも亜希子 写真・神谷朋公

美容を気遣う女性として、家族を想う母親として、UVカットに拘ってきたカーライフ・ジャーナリストのまるも亜希子は、数年前から愛車のウインドウにaheadフィルムのプロトモデルを装着している。

aheadフィルムがもたらした車内の変化について自身の経験を語ってもらった。

 過去の自分に会って何か忠告するとしたら、間違いなくその1つは「クルマのUVカットガラスを信用するな」ということだ。仕事でもプライベートでもクルマ移動が長く、1日の大半を車内で過ごすからと、UVカットガラスが装備されていることは愛車選びの必須条件だったのに。愚かな私はそのガラスのUVカット率がどのくらいなのか、確かめもしなかった。乗り始めて10年も経ってから計測したところ、紫外線カットが77%、赤外線カットが78%しかないことが判明。どうりで、右ハンドルの運転席に座っていて窓側にある右腕と顔の右半分に、やけにシミやソバカスが多くなってしまったわけだ。

 そして、晩婚で娘を授かってから急激な体力の衰えを感じた頃、ひと夏で3回も熱中症で寝込んだことがあった。今までと同じように車内ではエアコンをつけ、水分と塩分の補給にも気をつけていたというのに、おそらく運転席の窓から遠慮なく差しこむジリジリとした熱波に、身体が耐えられなくなったのだろう。それとも、後部座席のチャイルドシート側の窓にはしっかりとサンシェードをして日差しを遮り、こまめな水分補給を気遣っていて、自分の体調の変化は後回しになっていたかもしれない。

 独身時代は美容の敵であった紫外線・赤外線は、ママになってみると大事な家族を攻撃する敵でもあった。とくに子どもは体温が高く汗っかきで、ちょっとエアコンを弱くしていると頬を火照らせてグズりだすこともたびたび。子どもに合わせると運転席の自分は冷え切ってしまい、エアコンの調整が難しいのが悩みの種だった。

 それからしばらくして、成長した娘が助手席に座ることを好むようになった頃に出会ったのが、aheadフィルムだ。施工後も愛車の見た目は何も変わらないのに、計測してみると紫外線カットは100%、赤外線カットは92%にアップ。ドライブすれば、すぐにその効果を実感することができた。運転席に座り、ハンドルを握る腕に直射日光が当たっているのに、以前は感じていた熱気がほとんどない。内側のドアインナーパネルやインパネを触ってみても、ほんのり暖かいくらいで火傷するほどの熱さにはならないことにも驚いた。成長しても、ドライブ中はすぐに眠ってしまう娘も、日差しが当たっていると「暑い、まぶしい」と文句を言っていたのに、aheadフィルムのおかげで気持ちよさそうにウトウトしている。

 どうしても炎天下に駐車しなければならない時にも、威力を発揮してくれた。外気温33度の炎天下に、あえてサンシェードなしで駐車した後に乗り込むと、もちろん暑くはなっているものの、耐えられるレベルにとどまっている。子どもと一緒のドライブでは、車内の熱気が引くまで外で待っているのは大変だし、ガマンして乗り込んでからもなかなかエアコンが効かず、結果的に燃費が悪化してガソリン代がかさむ、という悪循環。既存のフィルムでは遮断できなかった、広範囲のIR波長域の遮断に成功したというaheadフィルムなら、その悪循環を断ち切ることができるだろう。

 ほかにも、生鮮食品を買い込んだ帰り道。ちょっともう一件と立ち寄って駐車している間に、車内の温度がどんどん上昇すれば食品の鮮度は落ち、食中毒のリスクも高まってしまう。レザーシートをはじめインテリアの日焼けも心配だ。愛車は少しでも長くきれいに乗りたいものだが、劣化すれば買い替える際の査定にも影響を及ぼす。万が一、誤操作や故障などで車内に閉じ込められてしまっても、フィルムなしのクルマに比べて車内温度上昇がゆるやかならば、助かる可能性も高まるというものだ。

 紫外線、赤外線カットは、もはや、美容のためだけでなく生命や経済性にも大きく関わる、転ばぬ先の杖である。


aheadフィルムと女性の関係性 
まるも亜希子

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