吉田由美の横浜・みなとみらいショールームめぐり

横浜・みなとみらい…。自宅から近いこともありますが、この辺りへは「横浜美術館」や「赤レンガ倉庫」などで行われるイベント取材、「インターコンチネンタルホテル」などで行われる試乗会、「パシフィコ横浜」で行われるライブ鑑賞、「クイーンズスクエア」などでのショッピング、友人や親せきが遊びに来た時に案内する遊園地「よこはまコスモワールド」や空中から横浜を一望できる「ランドマークタワー」があります。映画を見るなら「ワーナー・マイカルシネマズ」があるし、年配の方から若い人まで幅広い人気の日帰り温泉「万葉の湯」、さらには子供たちが大好きな「アンパンマンこどもミュージアム」や「カップヌードルミュージアム」などなど、みなとみらい地区は、どんなタイプの人でも楽しめるエンタテイメントがいっぱい！

 もちろん、自動車関係も充実していて、「スーパーオートバックス」をはじめ、日産グローバル本社ビルのショールームも遠くない場所にあります。そして、ここ最近、このみなとみらい地区にディーラーの進出ラッシュが続き、すっかり「輸入車ショールームの街」に大変身。

 なにしろ「フェラーリ」「ロールス・ロイス」「マセラティ」「ポルシェ」「Audi」「BMW」「MINI」「ジャガー」「ランドローバー」といった世界の名だたる自動車ブランドが、みなとみらい駅から半径1㎞以内にショールームを構えているのです。つまりこのぐらいの距離ならば、すべて歩いて巡ることも可能。気になるクルマを順に見比べることもできます。

 しかも周辺には、時間を有効につかえる施設がたくさんあります。たとえば彼氏やお父さんがクルマを見たくても、見ている間の家族や彼女の待ち時間の過ごし方がなかなか難しいという場合でも、あらかじめ時間と場所を決めておけば、それぞれ自分の好きなことができるというスペシャルアレンジも可能です。もちろん、一緒に巡ることも！ 観光やショッピングをしながらであれば、クルマが苦手とか興味の無い人でも楽しめるはず。デートや家族サービス、クルマチェックの両方ができるみなとみらいならば、奥様のお財布の紐も少し緩むかも…！？

 スーパーカー世代の男性諸氏にとって憧れのブランドといえば、ポルシェ。みなとみらいのポルシェのショールームは家族連れで訪れる方も多いそうです。奥様に人気が高いのは「カイエン」で、子どもの送り迎えや家族のお出かけはカイエンで行きたい！ という人が多いそうです。

 意外とかわいらしい顔と、どっしりとしたボディがもたらす安心感が人気の秘密かもしれません。

 関東圏で最大規模を誇るショールーム。いえ、ここは単なるショールームを超えています。3階には屋内冷暖房完備のサービス工場が併設されており、Audiツインカップのテクノロジー部門にて国内第1位を受賞したメカニックが常駐。さらに全国のアウディショールームで唯ひとり、小野友裕さんというショールームアシスタントがいます。希望する新規のお客様に「ファシリティ・ツアー」と呼ばれる施設紹介やアウディ・ブランドについて解説してくれるほか、納車の際のクルマの説明などを専門に行うイケメンアドバイザー！ なのです。

 先日、お台場に巨大なショールーム「BMW GROUP Tokyo Bay」がオープンして、話題沸騰のBMWとMINIですが、いえいえ、みなとみらいのこちらもなかなかですよ。十分広いし、展示車両の数だって、どこから見たらいいのかしらと迷うほど。”M”の存在も際立っています。 そして意外にもウェアやグッズ類も充実。奥さんやお子さんも退屈することはなさそうです。

 ショールームに一歩入った瞬間からMINIの世界観に包まれます。クルマはもちろんですが、とにかく何もかもがかわいらしい。あちこちで「かわいいーー！」という女性の声がこだましています。クルマと同じくらい、Tシャツやバッグやミニカーやコーヒーカップに気を取られます。やはり５ドアモデルが人気とのことで、最近ではヴィッツやフィットなどの国産コンパクトカーと比較検討されるお客様が増えているそうです。理屈抜きに家族で楽しいショールームです。

 人々の「夢」の象徴、フェラーリ。横浜エリアには約1,000人のフェラーリ・オーナーがいるのだそう。お客様の好みに合わせて、外装色からインテリアのステッチ色に至るまで、世界に1台だけのフェラーリを作り上げるオーダービジネスであり、そういう意味でもショールームは重要なコミュニケーションの場になっているんですね。月に1度、葉山・湘南エリアへのツーリングやサーキットイベントを行うなど、お客様との距離感が近いのも、ここみなとみらいショールームの特徴と言えるようです。

 赤レンガに象徴される伝統的な建造物と近未来的な高層ビルが共存するみなとみらいは、ジャガー・ランドローバーのブランド哲学とぴったりマッチする場所で、このエリアにショールームを置くことは念願だったそう。人々が行き交う舗道に面しており、見るともなしに目に触れるのがこのショールームのすてきなところ。ヘッドマウントディスプレイを活用したバーチャル試乗体験システムでは、ジャガーのブランド・アンバサダーを務める錦織 圭選手とのドライブデートも楽しめるので、是非試してみて！

 世界に誇る高級車ブランド“ロールス・ロイス”。普段、街で見かけることもめったにないし、ご縁もないけれど、ショールームではその圧倒的な世界観を垣間見ることができます。ほとんどすべての車両がビスポーク（オーダーメイド）のため、お客様はショールームで色や素材やデザインを決めていきます。「ゴースト」や「ファントム」に加えて、クーペスタイルの「レイス」が発売されたことで、最近ではドライバーズカーとしても注目を集めているそうです。前に向かって開くドア、フェンダー部に格納された傘、天井の星！ すごいです…。

 イタリアン・ラグジュアリーと言えば、マセラティ。私たちがショールームにお邪魔したときはちょうど、この秋に発売が予定されているマセラティ初のSUV「レヴァンテ」が特別展示されており、近隣のビジネスマンらしき方々が入れ替わり立ち替わり訪れ、クルマに見入ったり、熱心に説明を聞いたりしているのが印象的でした。普段はギブリやクアトロポルテなど3台のモデルが展示されており、もちろん試乗も可能です。