この連載の最終回に登場する〈自動車を書く人〉は、本誌でお馴染みの自動車評論家であり、同時に『クルマでいこう!』(テレビ神奈川)のメインキャスターとして多くのファンを持つ岡崎五朗氏。
岡崎五朗のクルマでいきたい vol.97 セダンの利点
かつてはクルマの本流だったセダンだが、最近はミニバンやSUV、あるいはハッチバックタイプのコンパクトカーに押されすっかり人気がなくなってしまった。
BMWの底力 BMW HP4 RACE
BMWモトラッドが富士スピードウェイで試乗会を開催すると聞いた時から憂鬱だった。今回試乗するのは、BMWが誇るスーパースポーツS1000RRをベースに製作された、公道走行不可のスペシャルモデルだったからだ。
モタスポ見聞録vol.5 レーシングクラッチの耐久力
クラッチはエンジンとトランスミッションの間にあって、エンジンからトランスミッションに力を伝えたり、切り離したりする装置だ。
A boy in his 60’s 風間深志「バイクは修行。だからラクなことはひとつもない」
風間深志。言わずと知れた冒険家だ。パリダカとバハ1000に日本人として初出場して完走。キリマンジャロ、エベレスト、アコンカグアをバイクで登っただけでなく、北極点と南極点までバイクで行ってしまった。
FEATURE02 二輪のSUVムーブメント〜SUZUKI Vストローム650ABS
二輪にはアドベンチャー、もしくはアドベンチャーツアラーと呼ばれるジャンルがある。高速道路だけでなく、ワインディングを含む長距離をできるだけ快適に走破するために作られたバイクのことだ。
クルマとバイクと夏休み
夏は特別な季節だ。
紫外線のことは少しだけ忘れて空を見上げると、真夏の太陽がぎらぎらと心を刺激する。子どものころの夏の思い出がよみがえる。若いころのバカ騒ぎにも似た興奮を思い出す。
夏は自分を縛っているものから、解放されていい季節なのだ。
─ オープンカーで思い切り太陽を浴びてみる。目の前のものを振り切って次のステージへ飛び込んでみる。子どもの頃の憧れだったバイクを思い切って手に入れてみる。
大人になっても、夏は特別な季節にできる。
岡崎五朗のクルマでいきたい vol.96 ブーム到来
空前絶後のSUVブームである。その昔、クロカン四駆が流行った時期があったが、あれはあくまで麻疹のような流行現象。長続きはしなかった。
完璧主義のトップドライバー 松田次生の愛用品SEV
モタスポ見聞録vol.4 世界三大レースとは
世界三大レースと言われるレースがある。ル・マン24時間(フランス)とインディ500(アメリカ)、そしてモナコ・グランプリ(モナコ公国)だ
FEATURE01 ヒエラルキーを超えるスバル ~SGP第2弾「XV」
頑張らなくても運転がうまくなったように感じる。10メートルも転がせば、良さがわかる──。
「そんな難題を出されたって」と開発に携わった技術者は当初思ったそうだが、インプレッサはそれができたし、インプレッサに次いでSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)を採用したXVも「到達できた」と、その技術者は説明する。
意外なイタリア
とある人から、日本の自動車整備工場に納めている整備機器のほとんどがイタリア製だと聞いて、意外に思った。
でもそう言われてみると、スーパーGTなどのレースの現場でタイヤ交換の際に使われているインパクトレンチはほぼすべてがイタリアのパオリというメーカーのもの。
楽天的、お調子者、情熱的、おしゃれ、刹那的、ちょっといい加減……。
そんなステレオタイプなイタリアのイメージのその向こうに、私たちの知らない意外で奥深いイタリアの姿が隠されているのかもしれない。