ここ数年、高速道路や街中で一風変わった3輪の乗り物を目にする機会が増えてきた。その多くが「スリーホイラー」、または「トライク」等と呼ばれる新しいコミューターだ。
DUKE生誕20周年の解答 KTM 1290 SUPER R
毎年春に「袖ヶ浦フォレストレースウェイ」を貸し切って行われるKTMのメディア向け試乗会に今年も参加した。今回の目玉は、斬新なスタイルと新設計された75度V型2気筒1301㏄のエンジンが話題の「1290 SUPER R」(車名は1290となる)だ。
オンナにとってクルマとは vol.43 レンタカーの選択肢
ひとりで地方へ出張に行くと、空港や最寄り駅からレンタカーを借りることが多い。最終目的地までの移動手段として、私にとってはそれがいちばんラクだから、という理由もあるけれど、まだよく知らない土地を自分の運転で走ることが、いち早くその土地に馴染み、特色や雰囲気などをより濃く感じる手っ取り早い方法だと思うことも理由のひとつだ。
おしゃべりなクルマたち vol.68 ピッコリーナ・レンジャー
なぜパンダに乗るのかと尋ねられるたび、答えに詰まる。最初からこのクルマを狙っていたわけではない。アレはちょっと、コレはどうもと消去していったらパンダが残った。こう言うとしかし、このクルマに申し訳ない気がして、それで上手に答えられない。今や、パンダで一生終わってもいい、それくらい気に入っている愛車である。
FEATURE1 ぶつからない世界は美しい
信号待ちで停車中、クシャミした勢いでアクセルを踏んでしまい、あわや追突と肝を冷やした経験のある残念ドライバーとしては、《ぶつからないクルマ》の登場は衝撃だった。
クルマやバイクに文学はあるのか ー 後編
前号では『クルマやバイクに文学はあるのか』と題し、その前編として、これまでにクルマやオートバイがどのように表現されてきたのか、どう語られてきたのかを振り返ってみた。後編の今回は、クルマやオートバイを乗ることに、文学的といえる要素が含まれているのか、それは、他の文学的存在と同じように、人を突き動かす原動力になり得るのか、というところに迫ってみたい。
岡崎五朗のクルマでいきたい vol.56 奥深いタイヤの溝
2度にわたる2月の大雪は、首都圏に住む人にもスタッドレスタイヤの重要性を印象づけた。僕も、次の冬は自分のクルマにスタッドレスタイヤを履かせることに決めた。新商品が出揃う夏になったら商品選びを始めるつもりだ。
伝統の排気量を復活させた意味 ドゥカティ 899 パニガーレ
他に類を見ない個性的なスタイルで注目を集めるドゥカティのフラッグシップモデル「1199パニガーレ」の兄弟車である「899パニガーレ」が日本に導入されることになった。一見するとスウィングアームが方持ち式から両側支持に変更されたことや、名称が示すように排気量が下げられたこと以外に「1199パニガーレ」と大きく違う部分は無いように思える。しかし「899パニガーレ」が「1199パニガーレ」と最も異なっているのは、その存在意義だった。
オンナにとってクルマとは vol.42 運命の1台に出会うチェックリスト
失敗しないクルマ選びは、共に暮らすダンナ様選び。決して恋人選びではないですよと、よく女性に説明することがあるけれど、実際にはダンナ様選びよりもシビアである。
おしゃべりなクルマたち vol.67 自動車小僧の分かれ道
予定では今年の6月に高校を卒業して9月に大学に入り、12月に18歳となる息子は「いよいよ、秒読みに入った」、最近、こう繰り返す。高校卒業試験のカウントダウンがはじまったかと思いきや、彼が言うところの秒読みはクルマの購入のタイミングだから呆れてしまう。
F1ジャーナリスト世良耕太の知られざるF1 Vol.47 ノーズが“醜く”なった理由
F1のルールを統轄するFIA(国際自動車連盟)はノーズを低くしたかった。だから、2014年の技術規則を改定し、ノーズ先端の高さを前年より315㎜低くするよう参戦チームに義務付けた。けれども、チームはそれまで同様、高いノーズのまま設計したかった。両者の思惑が一致しなかったため、なんとも奇妙な形が生まれることになった。
Rolling 40’s Vol.65 大人始動
数年前、ある会社を立ち上げた友人が、会社の経営が軌道に乗るまではバイクに乗らないと、長いこと大事にしていたバイクを売り払った。随分と長く一緒に乗ってきた仲間なので、彼の行動は乗り続けていている側の私にはジワリと腹に響いた。