モーターショーの醍醐味のひとつは、多くのコンセプトモデルを一堂に見ることができることだと思う。コンセプトモデルは、メーカーの提案するメッセージがダイレクトに表現されているので、未来の市販車が予想できる。そういう意味で昨年の「東京モーターショー」は見応えがあった。その中でも個人的に興味の沸いた1台のバイクが存在した。それはスズキ「リカージョン」だ。
ボーダーレスの時代
カテゴリやジャンルがはっきりしていれば、相手に伝わりやすく、理解されやすい。そして受け入れる側も迷いを持たずにすむ。しかしここ数年、カテゴリの区分けが難しいモノや、新しいジャンルも増えてきた。クルマやオートバイに限った話ではないが、数字だけでは計れない部分や、言葉化しにくいニュアンスこそが判断の決め手だったりもする。感性を研ぎ澄まし、自らの意思や価値観で物事を判断していくことが必要な時代になってきているのだ。
トヨタの純正カーナビ機能をアプリで手に入れる
トヨタが純正カーナビのみで展開していた情報を、一般向けサービスへと進化させた。それが、スマートフォン向けテレマティクスサービス「smart G-BOOK」だ。カーナビ機能に留まらないというこのアプリ、果たしてどんな実力を持っているのか。
欧州でSRが復活した理由
ヨーロッパでSRが再び販売されることになった。EICMA(ミラノショー)のヤマハブースではスタンダードのSR400と共に、カスタムビルダーによって設えられたカスタムSRが並び、大いに注目を集めていた。SRは’80年代中頃まで、主に〝500〟が欧州に輸出され、ドイツではベストセールスを記録していたこともある。
クリスマスに本を贈ろう
大切な誰かに本を贈る。
それはとても楽しく、そして勇気のいることだ。優れたクルマに哲学を感じ取れるように、どんなものにも作った人の心が込められているには違いないけど、想いを言語によって記述する「本」は、何というか、あからさまなのだ。オープンマイハートなのだ。小心者としては、気に入られなかったら自分を否定されたぐらいの覚悟で贈ったりもするのだが、うまくいけば心の距離が近くなった気にもなれる。季節はクリスマス。魔法の力を借りて、一歩踏み出す勇気を持とうではないか。
新たなるアガリのバイク VYRUS 984C3 2V
写真のオートバイの前輪をよく見てほしい。フロントフォークを使用しない「ハブセンターステアリング」と呼ばれる構造になっている。〝ハブセンターステアリング〟といえば、’80年代初頭の世界耐久選手権や、「ロン・ハスラム」が世界GP500㏄クラスで駆ったフランスの「elf(エルフ)」を思い出す人もいるだろう。また市販車においては、「ビモータ」の「tesi(テージ)」が1990年から歴代のシリーズにこの方法を取り入れている。
125ccで115万円の理由〜Vespa 946
115万円。それが、この「ベスパ946」の価格である。125㏄のスクーターとしては異例に高価だが、イタリア本国でも9000ユーロとなっている。つまり、このところの為替相場に照らし合わせると、相対的にはむしろリーズナブルなほどだ。
二輪と四輪のヘルメットの違い
『アライ』のヘルメットは滑らかな球面フォルムで衝撃をかわし、吸収しなければならないエネルギーを最小限にする設計思想を貫く。2輪用、4輪用を問わず、衝撃を分散する突起物のない帽体形状と、衝撃吸収性能がヘルメットにとって優先すべき性能であることは間違いない。
FEATURE1 アメリカン・カスタマーの創ったBMW
イタリアで発表された「 CONCEPT 90」は、往年の名車「 BMW R90S」をモチーフにしている。
~BMW CONCEPT 90~
ここで紹介するBMWのコンセプトバイク「CONCEPT90(コンセプト・ナインティ)」は間違いなく2013年を代表するマシンとなるだろう。
このバイクは、BMWモトラッドの創立90周年を記念して制作されたのだが、秋から始まるヨーロッパ各国のモーターサイクルショーでBMWが発表を予告している新型ロードスターのティザー的存在でもある。 “FEATURE1 アメリカン・カスタマーの創ったBMW” の続きを読む
フレンチプレミアムという選択
508はプジョーのフラッグシップモデルだ。美しいスタイリングもさることながら、特筆したいのが静粛性の高さ。高速道路に乗り入れても、助手席にいる大切な人と囁きあうような会話ができる。視覚だけでなく触感にまでこだわった上質な空間がもたらす心地よさは「クォリティ・タイム」という508のコンセプトをもっとも明確に表している部分だ。ライバルたちを凌ぐ広々とした室内空間を含めて評価すれば、このクラスでもっともラグジュアリーなインテリアだと断言できる。 “フレンチプレミアムという選択” の続きを読む
FEATURE3 LOTUS motorcycles
先頃、世界中のライダーはもちろん、4輪ファンにとっても気になるニュースが飛び込んできた。イギリスのスポーツカーメーカー「ロータス」が、オートバイの開発に乗り出したというのだ。 “FEATURE3 LOTUS motorcycles” の続きを読む
125と共通車体の390 ~KTM 390DUKE~
KTMは、なんとユーザーの心を昂らせるのが巧いメーカーなのだろう。今回発売された「390DUKE(デューク)」のフレームや外装パーツは、すでに発売されている125/200DUKEと共通部品である。しかしKTMオレンジに塗られたフレームやホイール、専用にカラーリングされたタンクカバーのせいか、存在感が高まっている。 “125と共通車体の390 ~KTM 390DUKE~” の続きを読む