aheadのコラムで振り返る彼との12年
大鶴義丹がaheadに連載を始めたのは2006年9月(vol.41)のことだ。
当時、38歳。「いい大人が『遊び』でバイクに乗り続けることは道楽ではなく決意だと思う。そんな自分であり続けようとする洒落心とも言える。
大鶴義丹がaheadに連載を始めたのは2006年9月(vol.41)のことだ。
当時、38歳。「いい大人が『遊び』でバイクに乗り続けることは道楽ではなく決意だと思う。そんな自分であり続けようとする洒落心とも言える。
「クルマ」や「バイク」と一言で言うが、世代によってその捉え方はまったく異なる。品格ある絶対的存在としてクルマがあった時代、自らの成功を証しするものとしてクルマやバイクに憧れを抱いた世代、そしてクルマやバイクが単にひとつのツールとなった世代。
5年ぶりにペルーでのステージが復活。ルートの概略が発表された段階で、各チームとも今年は特に前半と後半で難易度の高いステージが連続すると予想した。
「このバイクは遅い」。ホンダの本格的な取り組みは、ライダーが漏らしたこの言葉から始まった。
今は、何でもレンタル&1日体験で遊ぶのが当たりまえになってきた。サーフィンやサップボード、ダイビングからスノボーまで、手ぶらで現地に行って思いきっり楽しむ時代。
空気が乾きはじめたある日、僕は久しぶりにチェンソーに火を入れ、2ストロークエンジンの天高く突き抜けるような感触を堪能した。
「これがGSX-Rなのか?」走り出してすぐに違和感を覚えた。自分の知るかぎりGSX-Rと名の付くバイクは、荒々しくアグレッシブな印象があったからだ。