おしゃべりなクルマたち vol.65 若作りとクルマの修理

 我が愛車、フィアット・パンダの走行距離、ただ今9万キロ。クルマ作りを職にするダンナに言わせるとこれからが本領発揮の時という。買い替えたいだの新車が欲しいだの言わせないための戦略とわかっていながら、それでも乗るたびに絶好調だなあと私も思う。エンジン音に籠ったところがなく、走りがノッている、そんな印象。ところが。

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トヨタの純正カーナビ機能をアプリで手に入れる

 トヨタが純正カーナビのみで展開していた情報を、一般向けサービスへと進化させた。それが、スマートフォン向けテレマティクスサービス「smart G-BOOK」だ。カーナビ機能に留まらないというこのアプリ、果たしてどんな実力を持っているのか。

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欧州でSRが復活した理由

 ヨーロッパでSRが再び販売されることになった。EICMA(ミラノショー)のヤマハブースではスタンダードのSR400と共に、カスタムビルダーによって設えられたカスタムSRが並び、大いに注目を集めていた。SRは’80年代中頃まで、主に〝500〟が欧州に輸出され、ドイツではベストセールスを記録していたこともある。

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チャンピオンという人格

 四輪のレースであれ二輪のレースであれ、最高峰の舞台での実力はみな互角。誰が勝ってもおかしくはない。しかし実際にシリーズチャンピオンを手にできるのはほんの一握りだ。チャンピオンと、それ以外の人間を隔てる壁は大きい。チャンピオンとはいったい何なのだろうか。

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クリスマスに本を贈ろう

 大切な誰かに本を贈る。

 それはとても楽しく、そして勇気のいることだ。優れたクルマに哲学を感じ取れるように、どんなものにも作った人の心が込められているには違いないけど、想いを言語によって記述する「本」は、何というか、あからさまなのだ。オープンマイハートなのだ。小心者としては、気に入られなかったら自分を否定されたぐらいの覚悟で贈ったりもするのだが、うまくいけば心の距離が近くなった気にもなれる。季節はクリスマス。魔法の力を借りて、一歩踏み出す勇気を持とうではないか。

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シルエットフォーミュラ ポルシェ935 グループ5

 日本中がスーパーカーブームに沸いた1970年代中盤。世界中の名立たるスポーツカーレースでは、白を基調としたマルティニ・カラーに身を包んだポルシェのレーシングモデルたちが、この世の春を謳歌していた。

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新たなるアガリのバイク VYRUS 984C3 2V

 写真のオートバイの前輪をよく見てほしい。フロントフォークを使用しない「ハブセンターステアリング」と呼ばれる構造になっている。〝ハブセンターステアリング〟といえば、’80年代初頭の世界耐久選手権や、「ロン・ハスラム」が世界GP500㏄クラスで駆ったフランスの「elf(エルフ)」を思い出す人もいるだろう。また市販車においては、「ビモータ」の「tesi(テージ)」が1990年から歴代のシリーズにこの方法を取り入れている。

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125ccで115万円の理由〜Vespa 946

115万円。それが、この「ベスパ946」の価格である。125㏄のスクーターとしては異例に高価だが、イタリア本国でも9000ユーロとなっている。つまり、このところの為替相場に照らし合わせると、相対的にはむしろリーズナブルなほどだ。

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女性がモータースポーツをするということ

Section 1 二人三脚の完走

 メディア対抗ロードスター4時間耐久レース当日。ある程度予想はしていたものの、予選を走った加藤さんはなんとポールを取ってしまった。加藤さんがポールを取ったことは心から祝福すべきことなのだけれど、取ってしまった…という言い方をするのは、このレース独自のルールにより、第一走者が私だから。初レースでポールスタート。おまけにポールポジションを取ったチームが選手宣誓をするという決まりで、その大役まで仰せつかることになった。選手宣誓で何を言うべきか、ローリングスタートで先頭って、どうやって走ればいいのか。恐らく後にも先にも一生に一度あるかないかという状況にプレッシャーが倍増する。 “女性がモータースポーツをするということ” の続きを読む


二輪と四輪のヘルメットの違い

 『アライ』のヘルメットは滑らかな球面フォルムで衝撃をかわし、吸収しなければならないエネルギーを最小限にする設計思想を貫く。2輪用、4輪用を問わず、衝撃を分散する突起物のない帽体形状と、衝撃吸収性能がヘルメットにとって優先すべき性能であることは間違いない。

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femme特集 レーシングドライバー 井原慶子

井原慶子さんが「レーサーになりたい」と思ったきっかけは、レースクイーンとしてサーキットを訪れ、現場のニオイ、いや、香りにクラッときたからだった。その頃はまだ運転免許証すら持っていなかった。男性社会に飛び込むようなものだったし、常識的に考えてスタートは遅かった。だが、いきなり世界を目指した。 “femme特集 レーシングドライバー 井原慶子” の続きを読む