ここ最近、テレビ一辺倒ではなく、PCやスマホで動画を視聴できるインターネット配信サービスが増えてきた。
モータースポーツも例外ではなく、お金を払って見ることがもはやスタンダードになりつつある。この風向きはどうやら変わることはなさそうで、だったら自分好みの納得できる視聴サービスを探して、楽しみ尽くすというのはどうだろう?
人気のSUPER GTを始め、WEC(FIA世界耐久選手権)やWRC(FIA世界ラリー選手権)、SBK(FIMスーパーバイク選手権)からスーパーフォーミュラまで、とにかく幅広く楽しむなら、スポーツ専門チャンネルの「J SPORTS」。視聴方法によって金額は異なるのだが、最も安いのがインターネットで手軽に観られる自社サービス「J SPORTS オンデマンド」だ。基本料金はなく総合パックで月額2,592円、モータースポーツだけなら1,994円。似たようなサービスとして、昨年からスタートしたAmazonのプライム会員向け有料チャンネル(Prime Videoチャンネル)内にも「J SPORTSチャンネル」という番組がある。こちらは前述の総合パックと同じように、スポーツ全般が観られて月額計2,538円(Amazonプライム月会費込)。画質が気になるならAmazon、「他のスポーツは観ないから、安いプランがいい」「J SPORTSならではの限定コンテンツを楽しみたい」というなら、J SPORTSが自社でやっている「オンデマンド」がいいだろう。ちなみにニコニコチャンネルでもSUPER GTの有料放送を行うが、1戦あたり実質1,500円~とお高め。やっぱりテレビ放送がいい、というなら「スカパー!」で「J SPORTS」に申し込んで月額2,890円(スカパー!の月額基本料421円込)。スカパー!を視聴するには別途機器代が必要なケースもあるが、放送画面の遅れがない、録画可能などTVならではの利点がある。
注意したいのはF1やMotoGPはJ SPORTSで放送されないこと。F1は、TVなら有料番組「フジテレビNEXT ライブ・プレミアム」を「スカパー!」で契約するのが最安パターンで、計1,717円(*月額基本料421円含むが、スカパー!で他チャンネル契約済みなら不要)。ドコモユーザーならネット配信の「DAZN(ダゾーン)」が月額1,059円と安くF1観戦できる(ただしドコモユーザー以外は月額1,890円)。「フジテレビNEXT」は、LIVE配信時の遅延がなくF1関連番組も充実しているので、トコトン楽しみたい人向き。一方DAZNは、プロ野球や欧州サッカーなどもカバーしているのでコスパを求める人にオススメだ。
最後にMotoGPだが、BS日テレなら無料だがハイライトのみ、フル観戦したいなら「日テレジータス」をF1と同じくスカパー!で契約して月額1,393円(*)。MotoGP公式の生中継オンデマンドサービス「VIDEOPASS」(月額19.99ユーロ)もあるが、英語のみの実況というのは少々ハードルが高いだろう。
これらの情報以外にも、よりライフスタイルに合うサービスがあるかもしれない。シーズン開幕はもうすぐだ。
F1 ¥1,296/ 月(フジテレビNEXT ライブ・プレミアム)
MotoGP ¥972/ 月(日テレジータス)
SUPER GT、スーパーフォーミュラ、WEC、WRC、SBK ¥2,649/ 月(J SPORTS)
特徴 TV 放送のみだが、映像の遅延がないのが利点。録画可能。スカパー!視聴のために別途機器が必要な場合も。
F1 ×
MotoGP ×
SUPER GT、スーパーフォーミュラ、WEC、WRC、SBK ○
特徴 ネット配信。モータースポーツのみの料金プランあり。ライブ配信時に、リアルタイムとのズレが気になるとの声も。見逃し配信あり。
F1 ×
MotoGP ×
SUPER GT、スーパーフォーミュラ、WEC、WRC、SBK ○
特徴 ネット配信。ライブでの配信あり。見逃し配信は2~3日後だが、視聴期間は長め。モータースポーツ以外のスポーツも視聴できる。
F1 ○
MotoGP ×
SUPER GT、スーパーフォーミュラ、WEC、WRC、SBK ×
特徴 ネット配信。プロ野球、J リーグ、欧州サッカー、メジャーリーグなどコンテンツが多彩。見逃し配信あり。
F1 ×
MotoGP ○
SUPER GT、スーパーフォーミュラ、WEC、WRC、SBK ×
特徴 ネット配信。全クラスフリー走行からライブ配信を行うが、実況は英語。見逃し配信あり。
F1 ×
MotoGP ○
SUPER GT、スーパーフォーミュラ、WEC、WRC、SBK ×
特徴 ネット配信。今年もシリーズ全戦の予選・決勝を生配信する。空撮・オンボードカメラなどマルチアングル4映像。
Tomoko Murakami