自分もそうだからきっと他人もそうに違いないと決めつけるのは、世間知らずの思い上がりだとは思うが、その日最初にパソコンを開いてすることといったら、ネットサーフィンではなかろうか。いや、いまどきウェブブラウジングと言うべきか。
いずれにしてもかなり高い確率で、そのなかにフェイスブックが含まれているはずである。これから始める生活の準備運動のようなものと位置づけているが、みなさんどうだろう。
起き抜けにスマホを手にしたときに起こす操作も同じである。ちょっとした時間の隙間についついフェイスブックを開いてみたり……。自分がそうだからこう書いているわけだが、最近、タイムラインに加えたページがある。
「レーサーリンク」だ。職業柄、というか趣味の一環としてレース関係のサイトやページを確認するのを日常としている。多くは英語のサイトだ。例えばF1はヨーロッパ発のモータースポーツなので、情報発信がヨーロッパに偏るのは当然だ。現地の情報にダイレクトに触れる意味で、ヨーロッパ発の英語版サイト/ページ巡りは欠かせない。フェイスブックなら「いいね!」を押しておけばタイムライン上で情報が自動更新されるので、ページをスクロールし、テレビのザッピング感覚でネタに触れることができる。
ポルシェやアウディ、メルセデス・ベンツにBMWといった、日本にも法人組織があるモータースポーツに関わりの深い企業は、日本語のサイトやページでもモータースポーツに関する情報を提供してくれることがある。とてもありがたいことだが、タイムラグがあるし、巡回にひと苦労するのが難だ。
「RacerLink」のオリジナルは英語版で、「いいね!」と言っている人は290万人を超える。読者が290万人もいるメディアということだ。一方、「レーサーリンク」は日本語版。このページが「使える」のは、英語版を単に翻訳しているだけではないことで、国内外のメーカーやチーム発の情報を網羅しながら、日本で独自に収集した情報や、独自に取材した情報がアップされていることである。つまり、ワンストップですべての要求が満たされてしまうのだ。日本のレースファン(というより筆者の?)のツボを押さえているせいか、「そうそう、いまそれ知りたかったんだよ」とニタッとしてしまうことが多いのである。日本のレースに関する情報が豊富なのも、日本語版ならではの強みだろう。
レースにまつわる情報だけでなく、ハイエンドカー、すなわち、高性能なスポーツカーの情報を網羅している点も、レーサーリンクの特徴であり、魅力だ。レースはレース、量産車は量産車で独立したメディアを立ち上げるのが一般的だが、「レースが好きならこんなクルマも好きでしょ」というスタンスで紹介してくれるのがありがたい。その姿勢にも「いいね!」を押したくなる。