おしゃべりなクルマたち vol.65 若作りとクルマの修理

 我が愛車、フィアット・パンダの走行距離、ただ今9万キロ。クルマ作りを職にするダンナに言わせるとこれからが本領発揮の時という。買い替えたいだの新車が欲しいだの言わせないための戦略とわかっていながら、それでも乗るたびに絶好調だなあと私も思う。エンジン音に籠ったところがなく、走りがノッている、そんな印象。ところが。

“おしゃべりなクルマたち vol.65 若作りとクルマの修理” の続きを読む


トヨタの純正カーナビ機能をアプリで手に入れる

 トヨタが純正カーナビのみで展開していた情報を、一般向けサービスへと進化させた。それが、スマートフォン向けテレマティクスサービス「smart G-BOOK」だ。カーナビ機能に留まらないというこのアプリ、果たしてどんな実力を持っているのか。

“トヨタの純正カーナビ機能をアプリで手に入れる” の続きを読む


チャンピオンという人格

 四輪のレースであれ二輪のレースであれ、最高峰の舞台での実力はみな互角。誰が勝ってもおかしくはない。しかし実際にシリーズチャンピオンを手にできるのはほんの一握りだ。チャンピオンと、それ以外の人間を隔てる壁は大きい。チャンピオンとはいったい何なのだろうか。

“チャンピオンという人格” の続きを読む


クリスマスに本を贈ろう

 大切な誰かに本を贈る。

 それはとても楽しく、そして勇気のいることだ。優れたクルマに哲学を感じ取れるように、どんなものにも作った人の心が込められているには違いないけど、想いを言語によって記述する「本」は、何というか、あからさまなのだ。オープンマイハートなのだ。小心者としては、気に入られなかったら自分を否定されたぐらいの覚悟で贈ったりもするのだが、うまくいけば心の距離が近くなった気にもなれる。季節はクリスマス。魔法の力を借りて、一歩踏み出す勇気を持とうではないか。

“クリスマスに本を贈ろう” の続きを読む


シルエットフォーミュラ ポルシェ935 グループ5

 日本中がスーパーカーブームに沸いた1970年代中盤。世界中の名立たるスポーツカーレースでは、白を基調としたマルティニ・カラーに身を包んだポルシェのレーシングモデルたちが、この世の春を謳歌していた。

“シルエットフォーミュラ ポルシェ935 グループ5” の続きを読む



女性がモータースポーツをするということ

Section 1 二人三脚の完走

 メディア対抗ロードスター4時間耐久レース当日。ある程度予想はしていたものの、予選を走った加藤さんはなんとポールを取ってしまった。加藤さんがポールを取ったことは心から祝福すべきことなのだけれど、取ってしまった…という言い方をするのは、このレース独自のルールにより、第一走者が私だから。初レースでポールスタート。おまけにポールポジションを取ったチームが選手宣誓をするという決まりで、その大役まで仰せつかることになった。選手宣誓で何を言うべきか、ローリングスタートで先頭って、どうやって走ればいいのか。恐らく後にも先にも一生に一度あるかないかという状況にプレッシャーが倍増する。 “女性がモータースポーツをするということ” の続きを読む


二輪と四輪のヘルメットの違い

 『アライ』のヘルメットは滑らかな球面フォルムで衝撃をかわし、吸収しなければならないエネルギーを最小限にする設計思想を貫く。2輪用、4輪用を問わず、衝撃を分散する突起物のない帽体形状と、衝撃吸収性能がヘルメットにとって優先すべき性能であることは間違いない。

“二輪と四輪のヘルメットの違い” の続きを読む


femme特集 レーシングドライバー 井原慶子

井原慶子さんが「レーサーになりたい」と思ったきっかけは、レースクイーンとしてサーキットを訪れ、現場のニオイ、いや、香りにクラッときたからだった。その頃はまだ運転免許証すら持っていなかった。男性社会に飛び込むようなものだったし、常識的に考えてスタートは遅かった。だが、いきなり世界を目指した。 “femme特集 レーシングドライバー 井原慶子” の続きを読む


フレンチプレミアムという選択

508はプジョーのフラッグシップモデルだ。美しいスタイリングもさることながら、特筆したいのが静粛性の高さ。高速道路に乗り入れても、助手席にいる大切な人と囁きあうような会話ができる。視覚だけでなく触感にまでこだわった上質な空間がもたらす心地よさは「クォリティ・タイム」という508のコンセプトをもっとも明確に表している部分だ。ライバルたちを凌ぐ広々とした室内空間を含めて評価すれば、このクラスでもっともラグジュアリーなインテリアだと断言できる。 “フレンチプレミアムという選択” の続きを読む



Perfectionist セバスチャン・ロウブ

ナポレオンによって制定されたフランスの最高勲章である「レジオンドヌール勲章」を授与されたドライバーがいる。その青い目の男は「アイスクール・セブ」と呼ばれ、常に冷静を装い動揺を外に見せることはない。

史上最も成功したラリードライバーの彼は今期を最後にWRC ラリーから引退するという。今月は日本を代表するラリージャーナリストの古賀敬介がその男「セバスチャン・ロウブ」について語る。 “Perfectionist セバスチャン・ロウブ” の続きを読む